プーアル茶は中国雲南省にあるプーアルという地域とその周辺を産地とするお茶で、この辺りは年間を通じて一定の降雨量があり、また気温も安定していることから、茶葉の生産に適した地域です。このプーアル周辺で生産された茶葉は、古くから東南アジアやチベットとの貿易の中心として栄えてきたプーアルに運ばれ、ここで加工された後、各地に出荷されたことからプーアル茶と名付けられたそうです。現在、日本でもプーアル茶の名前はすっかり浸透していますが、日本で飲まれているプーアル茶の多くは「熟茶」と呼ばれる種類で、この「熟茶」は加工の過程でコウジカビにより茶葉を発酵させていることが特徴です。プーアル茶にはこの「熟茶」の他に、加工過程で発酵は行わず、経年熟成させた「生茶」という種類のお茶もあります。
様々な効能があることで知られているプーアル茶ですが、具体的な効能として、脂肪の分解を助け内蔵脂肪の減少させたり、血液をさらさらにして動脈硬化を予防したり、血管を広げ血圧を下げたり、また胃腸の調子を整え便秘を解消したりします。更に抗酸化作用のあるカテキンによるアンチエイジング効果、消炎、殺菌作用など様々な効果が期待できます。もちろんダイエットにも多く用いられています。

 

 

これほどの効果が期待できるプーアル茶を是非試してみたいと思い、天福茗茶という中国の茶葉専門店のプーアル熟沱茶というのを買ってみました。天福茗茶の名前が印刷された紙の包みの中に、お椀型に固められた茶葉が入っていて、それを少しずつ崩しながら使っていきます。1日湯のみに3杯程度、毎日飲み続けたところ、確かにそれまで便秘や下痢を繰り返していた胃腸の調子が大分良くなったように感じました。プーアル茶を飲んだ感想としては、個性的な風味と芳醇なコクがあり、なんとなく心を落ち着かせる味わいで、ただ健康のために飲むというよりは、嗜好品として十分に楽しめるお茶だと感じました。広く中国全土や東南アジアの各地で今も飲まれているプーアル茶、その個性的な味わいを楽しみながら、遠い国の人々がどのようにお茶を楽しんでいるのか想像を巡らせてみるのもいいかもしれません。